夢:睡眠中に生活経験のごとく目覚めると同時にはかなく消える一種の幻覚。辞典で1度調べたことがある

「これは夢…だよな?」

プァ〜〜〜!

歩道のとなりの道路から車がクラクションを鳴らしていた。鳴らすのはいい、だけどここって…

「どこなんだよ?」

俺は目を開けた時…いや、開けたかさえも忘れていた分からず俺が気がついた時には人通りのある交差点に立っていた

ときどきだが自分が夢にいると気づく時が低い確率だが分かる時がある、だが今の状況は現実の世界にいる気分がした

(待て! 、これは悪い夢だ…そうだ!頬を抓れば)

ってダメだ、痛いだけだ。頬を抓ったが痛みだけが頬に残った

…痛いだけ?じゃあここってまさか

(夢じゃない!?)

1人突っ立っている俺の前後を人達はすり抜けていった

(じゃあここっていったいどこなんだ?)

「それでは次のニュースです」

ここがどこなのかを考えていたときだった、ちょうど上を見上げるとそこには大型ビジョンに原稿用紙を読む男が映りだされていた

「またもや連続猟奇事件です、昨晩未明に女性の首筋に何かに噛まれた後があり…」

変わった事件もあるもんだ。まるでどこかのゲームみたいだ

男の話を最後まで聞かずに俺はただ前を歩きだしたがその足はすぐに止まった

そうだこの場所って何となく月姫に出てくる背景によく似ているんだ、まさかね…

「すいません、少し伺ってもよろしいですか?」

「はい?」

何となく、本当に何となく自分のバカげた考えが間違っていると思っていたが頭の奥で引っかかっていた

その引っかかりを解消したくなり近くの女性に声をかけた

「この町の名前は三咲町…ですよね?」

あえて彼女に「違う」と言わせたかった、そして次の言葉がこの町の名前を彼女が答えると思った

「えぇ、ここは三咲町ですよ」

「えっ?」

以外にも彼女はあっさり答えた

「あの、大丈夫ですか?」

彼女のあっさりした答えに何もしゃべらなくなった俺を見て彼女が声をかけた

「あっ、すいません。ありがとうございました」

軽く頭を下げるとそのまま俺は行くところもなくただ流れにそって歩いた



(あそこで少し休もう)

歩き始めて何分か経った時だった、俺の視界に公園が見えた

(中身は無いか…)

公園に着くと近くにあったベンチに腰をおろし、着ていた学ランやらズボンのポケットに手を入れた

何か手がかりになるものは入ってないか探したが何も入ってはいなかった

(本当にここどこなんだ?)

近くにある噴水を眺めながら頭のなかではいま自分が身に起きていることがまだ理解できなかった

(この噴水もどこかで見覚えがある)

この噴水、そしてこの公園の周りと確かに知っている

「月姫だ、ここも月姫の背景に似ている」

そう思うのが一番仮説だがありえると思った

ここは夢の世界で俺は月姫の夢を見ている、そして今俺は公園にいる…そうに違いない

だけど夢が長時間見られるものだろうか、それに頬をつねった時に痛みがあった

「もういい、疲れた」

考えがまとまらないまま俺はベンチに足をのせそのまま横になった

「寝ようかな…なんだかどうでもよくなってきたし」

俺は目を閉じそのまま眠りにつこうとした





A:待った、確かめる方法が1つある!



B:おやすみ、起きた時にまた考えよう